幸せに関する覚え書き
◯物事がうまくいかない時,私たちはそれを他人のせいにし,被害感を募らせるとともに他人を恨みがちである。しかし,他人のせいにしている限り,自分自身を変え,成長させようとは思わないし,自分自身が変わり,成長しない限り,ほとんどの場合,現状を打破…
◯いろいろなことにわずらわされることなく,できるだけシンプルに生きたい。生きるのに最低限必要なものだけを大切にしながら,自分の人生をどんどんシンプルなものにしたい。そして,そのようなシンプルな暮らしの中に,生きる喜びや幸せを見いだしていきた…
◯私たちは,どこに向かって走り回っているのか。まずは,向かうべき先を真剣に考えてみる必要があるのではないだろうか。どこにたどり着いてどうなりたいのか。それは,心の底から願っていることなのか,それとも,誰かの口車に乗せられているだけなのか。走…
◯豊かで便利な生活をいまさら手放すことはできないが,欲望を過度に肥大化させることの弊害(不幸)を十分に認識した上で,欲望の肥大化を適度に抑え,常に感謝の気持ちを持って今この瞬間を味わい,楽しむことができるなら,人間は誰でも幸せになれるのでは…
◯例えば,ただの納豆御飯のような簡素な食事であっても,感謝の気持ちを忘れず,丁寧に味わうならば,そこに生きる喜びや幸せを感じることはできる。逆に,どんなに贅(ぜい)を尽くした食事であっても,感謝の気持ちを忘れ,上の空で食べるならば,そこに生…
◯欲望を肥大化すればするほど,幸せであることは難しくなる。にもかかわらず,欲望の肥大化に歯止めがかからないのはなぜだろうか。幸せの実現よりも欲望の満足により高い価値を置いているためだろうか。それとも,欲望を満足させないと幸せを実現することは…
◯過剰な豊かさを追い求めない簡素な生活は,強制されれば貧しく不幸せな生活に感じられるだろうが,自らの自由意志に基づいて選択した場合には,最も豊かで幸せな生活に感じられるかもしれない。(2019年8月14日) 【幸せであるための方法】 - 幸せで…
◯私たちは,自分が不幸せであることを他人のせいにして他人を恨みがちであるが,自分の幸せが本当に他人次第であるならば,幸せははかない夢である。なぜなら,他人を自分の思い通りにすることなど誰にもできないのだから。幸不幸は自分次第であると心得て,…
◯物質的に豊かになれば精神的に貧しくなるというのは,ほとんど定理のようなものである。したがって,空前の物質的豊かさに恵まれた私たちの精神が貧しくなるのは,理の当然である。そのことを十分に自覚した上で,私たちは,これ以上精神を貧しいものにし,…
◯私たちは,経済的な豊かさと幸せを,ほとんど等しいものと捉えがちであるが,経済格差はあくまでも経済格差であり,幸せの格差ではない。国の経済が成長すれば国民は幸せになる,というのもほとんど迷信に近い話である。むしろ,経済的に豊かでなければ幸せ…
◯同じような状況に置かれてていても,そこに生きる喜び幸せを見いだす人もいれば,不平不満しか見いだせない人もいる。本当に幸せでありたいと望むなら,そのどちらが幸せな人生であるかをよくよく考えた上で,自分自身の中に巣くっている不平不満の原因を徹…
◯自分が幸せであるからこそ,私たちは他人の幸せを願い,喜べるのである。そして,他人の幸せを願い,喜ぶことによって,私たちはますます幸せになっていくのである。この好循環のスタートラインは,自分は不幸せであるという思い込みを捨て去り,自分が幸せ…
◯空前の豊かさの中で,私たちはいったい何を失いつつあるのだろうか。いまさら豊かさを手放すことは難しいとしても,その豊かさに惑わされることのない自律的でつづまやか生き方を真剣に模索する必要があるのではないだろうか。(2019年8月7日) 【幸…
◯不満や怒りの感情に支配されないようにするためには,欲望の肥大化を抑える必要があり,欲望の肥大化を抑えるためには,つましい生き方を自らの意思によって選択する必要がある。しかし,つましい生き方を自ら選択することは,欲望を満足させることで本当の…
◯人間には本来,より良い方向に進んでいこうとする力が備わっている。私たちがやるべきことは,その力を信じること,そして,その力が十分に発揮される条件を自ら整えること(その力を無力化しようとする様々な状況に全力で立ち向かうこと)である。河合隼雄…
◯今この瞬間に自分が体験していることに注意を集中すること。そして,どのような体験の中にも幸せの芽を発見しようと努めること。この二つのことが自然にできるようになれば,人間はいつでも幸せでいることができるのではないだろうか。(2019年8月4日…
◯幸せであるために必要なものは,生まれ付きすべての人に備わっている。それを奪うことは誰にもできない。すべての人は,いつでも自分の思い通りに幸せでいることができるのである。しかし,多くの人間は,そのことに気づかず,幸せであるために必要なものを…
◯人間が生きていく上において,適応ということは重要であるが,世間の評価や他人の動向を気にしすぎれば,簡素で無欲な生き方を貫き通すことは難しくなる。幸せであるためには,すなわち,日常生活におけるささやかな満足に喜びや幸せを感じられるような生き…
◯ほうっておけば,欲望の肥大化には切りがない。このことをしっかり認識するとともに,欲望の肥大化が招くであろう様々な不幸に思いを致し,自らの意思によって欲望の肥大化に積極的に歯止めを掛けること。(2019年8月1日) 【幸せであるための方法】 -…
◯自分自身に勝つことの難しさ。「盛者必衰」と言うように,他人との戦いには強い者も,自分自身との戦いに勝つことは難しく,ついには衰え,滅びていく。幸せであるためには,他人との戦いではなく,自分自身との戦いにこそ全力を傾け,自己の欲望(欲望の肥…
◯諸行無常と言うが,これは「明けない夜はない。」,「やまない雨はない。」ということでもある。(2019年7月30日) 【幸せであるための方法】 - 幸せであるために
◯その人が幸せであると感じていれば幸せなのであり,幸せはあくまでも主観的なものである。したがって,他人と比較する必要など全くなく,意味もなく他人と比較しようとするからこそ,そこに妬みが生じ,幸せであることが難しくなってしまうのである。「隣の…
◯昔の多くの日本人にとっては,分相応という考えに基づいて自らの欲望の肥大化を抑えることは,ごく当たり前のことであった。だからこそ,昔の多くの日本人は,今よりはるかに貧しく不便な時代を生きながらも,不平不満を募らせることが少なく,日常生活にお…
◯自分の問題点や短所を根本的に改善することは難しいが,それらを自覚することは比較的容易であり,自覚することによって自分の問題点や短所に足をすくわれる危険性は格段に低下する。自分を知ることの大切さ。(2019年7月27日) 【幸せであるための…
◯私たちは本当はすでに十分に幸せなのに,多くの人はそのことに気づいていない。しかし,死ぬ瞬間に気づくのでは遅すぎる。それでは人生がもったいなさすぎる。幸せであることに気づくことさえできれば,人間は誰でも幸せになれるのに。(2019年7月25…
◯「無欲の勝利」と言うが,無欲という生き方以上に幸せに近い生き方はないのではないだろうか。欲張れば欲張るほど,不平不満は募り,いま目の前にある小さな幸せに気づくことは難しくなり,幸せは遠ざかる。(2019年7月25日) 【幸せであるための方…
◯この世に生きていくためにお金は欠かせないものではあるが,お金に価値を置き過ぎればお金に目がくらみ,ほんとうに大切なものが見えなくなってしまう。そのことをよくよくわきまえた上で,自分の生き方を選択する必要があるだろう。(2019年7月24日…
◯豊かで便利な社会においては,欲望の肥大化はとどまるところを知らない。社会が豊かで便利なものになればなるほど,人間が幸せであることは難しくなるということである。何かを得るためには何かを失わなければならい,ということを激しく納得する。(201…
◯命に終わりがなく,人生が永遠に続くものであるとしたら,今ここにこうして生きていられることの有り難さを感じることもなく,今この瞬間を掛け替えのないものとして感じることもないだろう。私たちが幸せであるということ,私たちが生きていることそれ自体…
◯できることならば,他人の幸せを妬み,他人の不幸を喜ぶ人生ではなく,他人の幸せを喜び,他人の不幸を悲しむ人生を生きたい。(2019年7月21日) 【幸せであるための方法】 - 幸せであるために