幸せであるために

「幸せ」について,ああでもないこうでもないと考えるためのブログ

定年で退職したことを機に,「幸せ」についてじっくり考えてみようと思います。それは,残された人生を幸せに生きたいという個人的な願いからですが,どなたかの御参考になればとも願っています。 あなたの毎日が,幸せなものでありますように。 また,幸せであることを前提として,人はいかに生きるべきか,ということについても考えてみようと思っています。

【幸せであるための方法】

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《幸せとは》

 幸せとは,幸せであることに気づくことである,と言います。私たちはすでに十分に幸せなのに,私たちには幸せであるための条件がすべて備わっているのに,そのことに気づいていないだけなのだと。そのことに気づくことさえできれば,人間は誰でも幸せになれるのだと。きっと誰もが,死ぬ瞬間には,生きているということは,ただそれだけで十分に幸せなことだったのだなあ,と気づくのではないでしょうか。しかし,死ぬ瞬間に気づくのでは遅すぎます。私たちは,何も特別なことがなくても,いつもと変わらない普通の生活を送っていても,ふとした瞬間に幸せを感じることがあります。幸せを感じ取る感度が上がれば,幸せを感じる瞬間はどんどん増えていき,やがては日常生活,すなわち,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるのではないでしょうか。


《なぜ幸せであることに気づけないのか》

 では,私たちは,なぜ幸せであることになかなか気づけないのでしょうか。一言で言えば,豊かで便利な社会の中で欲望を肥大化させた挙げ句,不平不満ばかりを募らせるようになってしまったために,今ここでこうして生きていられることの有り難さや感謝の気持ちを忘れるとともに,いま目の前にある幸せさえ感じ取ることができず,自分が幸せであることに気づけなくなってしまっているのだと思います。あるいは,何らかの理由により世の中全般(自分自身や自分を取り巻く人たちや未来など)を否定的に捉えるようになり,世の中の肯定的な側面に目を向けられなくなってしまったために,いま目の前にある幸せさえ感じ取ることができず,自分が幸せであることに気づけなくなってしまっているのだと思います。

 

《どのようにすれば幸せであることに気づけるようになるのか》

 では,私たちは,どのようにすれば幸せであることに気づけるようになるのでしょうか。まずは,できる限り簡素で無欲な,少欲(小欲)知足を旨とする生き方を自らの自由意志で選び取ることによって欲望の肥大化を抑え,今ここでこうして生きていられることの有り難さや感謝の気持ちを思い出すとともに,日常生活におけるささやかな満足にも生きる喜びや幸せを感じられるようになることが大切であると思います。そして,そのためにも,今この瞬間をないがしろにして上の空で生活するのではなく,命のはかなさに思いを致し,一日一日を,一瞬一瞬をかけがえのないものとして大切にしながら,心を込めて丁寧に今この瞬間を生き,味わい,楽しめるようになる必要があると思います。また,何らかの理由により世の中全般を否定的に捉えるようになってしまった人については,まずは世の中の肯定的な側面にも目を向けられるようになること(そのことを通じて,自分自身を大切にできるようになること,自分を取り巻く人たちに心を開けるようになること,未来に対して明るい展望を持てるようになることなど)が大切であると思いますが,これは「言うは易く行うは難し」であるかもしれません。しかし,人間は何歳になっても変わることができる,と私は信じています。決してやけを起こさず,人間に対する信頼や人生に対する希望を見失うことなく,世の中の肯定的な側面にも目を向けられるようになるための,今ここでこうして生きていられることの有り難さや感謝の気持ちを思い出すための努力を,辛抱強く続けていくことが何よりも大切であると思います。

 

(2019年8月23日更新)

【人はいかに生きるべきか 116】

「昔,言葉が,石に刻まれたり,煉瓦(れんが)に焼きつけられたり,筆で写されたりして,一種の器物の様に,丁寧な扱いを受けていた時分,文字というものは何と言うか余程目方のかかった感じのものだったに相違ない。」(「ガリア戦記」(『小林秀雄全作品 14』所収),小林秀雄,新潮社)

 

◯目方のある言葉を発信したい。(2019年8月23日)

 

【幸せであるための方法】 - 幸せであるために

【人はいかに生きるべきか 115】

「彼(兼好)には常に物が見えている,人間が見えている,見え過ぎている,どんな思想も意見も彼を動かすに足りぬ。」(「徒然草」(『小林秀雄全作品 14』所収),小林秀雄,新潮社)

 

◯曇りのない眼でこの世界をあるがままに見られるようになること。それを人生の目標にしたい。(2019年8月23日)

 

【幸せであるための方法】 - 幸せであるために

【幸せに関する覚え書き 128】

◯これだけ豊かで便利な社会の中で,欲望の肥大化を抑えて生きるということは,相当の困難を伴う課題であるに違いない。しかし,幸せになりたいのであれば,欲望を肥大化させることの不幸を十分に認識した上で,強い意志と覚悟を持って欲望の肥大化を抑え,ごく普通の生活の中に生きる喜びや幸せを見いだせるように心を整えていくことが欠かせないのではないだろうか。(2019年8月23日)

 

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【幸せに関する名言 128】

「貪欲(どんよく)な者のあいだにあって,貪欲を離れて生きるわれわれは,なんと幸福であろう! 貪欲のために苦しむ人々のなかで,われわれは貪欲を免れつつ暮らす!(仏陀の金言)」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房

 

◯貪欲であるということは,不平不満を募らせるということであり,すなわち,今ここでこうして生きていられることの有り難さや感謝の気持ちを忘れるということであり,いま目の前にある幸せさえ感じ取ることが難しくなるということである。幸せであることを望むのならば,貪欲を離れて生きる必要がある。(2019年8月23日)

 

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【人はいかに生きるべきか 114】

「子曰く,理性で知ることは,感情で好むことの深さに及ばない。感情で好むことは,全身を打ちこんで楽しむことの深さに及ばない。」(『現代語訳 論語』,宮崎市定岩波書店

 

◯人生は一回きりである。大いに楽しみたい。(2019年8月22日)

 

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【人はいかに生きるべきか 113】

「世界に変化を望むのであれば,自らがその変化になれ(ガンジーの言葉)」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版)

 

◯私たちにできることは,世界を変えることではなく,まずは私たち自身を変えることである。世界の一部である私たち自身が変われば,その変化はやがて世界の変化につながっていく可能性がある。(2019年8月22日)

 

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【幸せに関する覚え書き 127】

◯人間は,年を取って老人になると子供返りすると言うが,これは欲望を肥大化させることの無意味さを悟り,不平不満が和らぐことによって,子供の頃の無邪気さを取り戻すということだろうか。できることならば,老人になる前に欲望を肥大化させることの弊害を悟り,無邪気さを取り戻すとともに,生きていることそれ自体に喜びや幸せを感じられるようになりたいものである。(2019年8月22日)

 

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【幸せに関する名言 127】

「生の喜びは動物や子供や聖人にとって本来のものである。」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房

 

◯生きているということは,本来それ自体が喜びであり,幸せなことであるに違いない。しかし,人間が大人になり,欲望を肥大化させた挙げ句,不平不満ばかりを募らせるようになると,いま目の前にある幸せさえ感じ取ることが難しくなってしまう。(2019年8月22日)

 

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【人はいかに生きるべきか 112】

「信頼感が深まっているとき,コミュニケーションの苦労はなくなり,自分の意志が瞬間的に相手に伝わるようになります。・・・しかし,信頼がくずれているとき,コミュニケーションは我々の時間とエネルギーを浪費させ,意志疎通が極めて困難なものになります。」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版)

 

◯極端な話,信頼関係が築かれていれば,何も話さなくても分かってもらえるし,信頼関係が築かれていなければ,どんなに話をしても分かってもらえない。(2010年8月20日)

 

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