幸せに関する名言等
「雲の上には常に太陽が輝いているのである。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯感謝の気持ちを忘れ,不平不満ばかりを募らせるようになってしまったため,私たちの眼は雲りがちであり,なかなか気づくことができないが,幸…
「老子はぜいたくや虚飾(きょしょく)を捨て,素朴な生活の中で自分に満足すること(知足(ちそく))こそが,幸福の境地であると説いた。」(『もういちど読む 山川倫理』,小寺聡編,山川出版社) ◯欲望の肥大化を自制し,小欲知足の自足した生活を心がけ…
「人間,関心を寄せるものが多ければ多いほど,ますます幸福になるチャンスが多くなり,また,ますます運命に左右されることが少なくなる。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店) ◯世の中全般に対する肯定的な関心を強めれば強めるほど,日常生活…
「自分が人生に喜びを感じるほかに,幸せを味わい,その幸福を人とともにする道はありません。心に喜びがなくて何を分かちあえるでしょうか。」(『ブッダの〈気づき〉の瞑想』,ティク・ナット・ハン,野草社) ◯私たちは,自らが生きる喜びに満ちた幸せな…
「きわめて普通の,きわめて大きな不幸に導く誘惑の一つは,「みんながそうだもの」という言葉で言い表わされる誘惑である。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯みんなが不幸だからといって,自分まで不幸になる必要はない。…
「凡人は非凡な事柄に感嘆し,賢者は平凡さに驚異を見る(孔子)」(『心の仕組み(上)』,スティーブン・ピンカー,椋田直子訳,NHKブックス) ◯幸せであるというのは,多くの人がほめたたえるような非凡な人生を手に入れることではなく,普通の平凡な人生…
「不平家とは,自分自身と折合ひの決して附かぬ人間を言う。(小林秀雄)」(『小林秀雄の流儀』,山本七平,文藝春秋) ◯足るを知り,自足するということのできない人は,結局は,物事が自分の思い通りにならないことでの不平不満や他者に対する敵対心(あ…
「そしてびっくりする/自分がどんな小さなものに/幸せを感じているかを知って」(「おべんとうの歌」(『はるかな国からやってきた』所収),谷川俊太郎,童話社) ◯真の幸せとは,日常生活におけるささやかな満足にも生きる喜びや幸せを見いだせるという…
「初々(ういうい)しさが大切なの/人に対しても世の中に対しても」(「汲(く)む」(『おんなのことば』所収),茨木のり子,童話屋) ◯いま目の前にある幸せに気づくためには,世の中全般に対するみずみずしい感受性や好奇心,どんな時にも感謝の気持ち…
「みんないちばんいいものをさがそう/そしてねうちのないものにあくせくしない工夫(くふう)をしよう」(『定本 八木重吉詩集』,彌生書房) ◯一番大切なことを忘れ,本当には大切ではないもののためにあくせくして一生を終えるのだとしたら,私たちはいっ…
「山のあなたの空遠く/「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。(上田敏訳,カール・ブッセ)」(『折々のうた 三六五日』,大岡信,岩波書店) ◯私たちは,「幸せ」を何か遠い世界の出来事のように夢見がちである。しかし,本当のことを言えば,「幸せ」はいつ…
「私たち(現代人)の評価法は,他を悪いとしなければ一つをよいとできない。刺激をだんだん強くしてゆかなければ,同じ印象を受けない。」(『数学する人生』,岡潔,森田真生編,新潮社) ◯私たちの多くは,足るを知り,自足するということができず,他者…
「われわれにはこの世で果たしうる特別な偉業などというものはない。われわれの全生涯が偉業でなければならない。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯何か特別な偉業を達成しなければ,幸せな人生を送ることはできない,価値…
「幸福の秘訣は,こういうことだ。あなたの興味をできるかぎり幅広くせよ。そして,あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく,できるかぎり友好的なものにせよ。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店) ◯世の中を過度に否定的…
「たくさんの人びとを自発的に,努力しないで好きになれることは,あるいは個人の幸福のあらゆる源泉のうちで最大のものであるかもしれない。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店) ◯他者と敵対し,他者に心を閉ざしている人は,他者に対する感謝…
「過去の思い出に苦しんだり,将来が不安だったりして気が重いときは,人生はもっぱら現在にあることを思い出すがよい。そして汝(なんじ)の全力を現在に注ぐがよい。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯いま目の前にある幸…
「子曰く,敗けず嫌いの人が貧乏に耐えられなくなるとやけになる。」(『現代語訳 論語』,宮崎市定,岩波書店) ◯勝ち負けにこだわる人は,自足することを知らず,とかく不平不満を募らせやすい。また,人目を気にするあまり質素な生活に耐えることが難しく…
「最も一般的な迷妄の一つは,現在を最も切実で決定的瞬間だとは思わないことである。(エスマン)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯いま目の前にある幸せに気づくためには,心を込めて(集中して)今を生きる必要がある。…
「われわれが過去に苦しみ,未来を損なっているのは,ひとえに現在をおろそかにしているからである。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯過去に対するこだわりを捨て,未来を実り多いものにするためにも,今この瞬間をおろそ…
「求める者は誰(だれ)でも手に入れ,また探す者は見いだし,叩く者は開けてもらえるだろう・・・」(『新約聖書』,新約聖書翻訳委員会訳,岩波書店) ◯幸せとは,幸せであることに気づくことである。とするならば,真剣に求めさえすれば,誰もが幸せにな…
「精神的な生活をしている者にとって,富は必要でないばかりか,むしろ邪魔である。それは人間としての真の生き方を妨げる。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯いま目の前にある幸せに気づけるようになるためには,すなわち…
「貧乏人は金持よりずっと頻繁(ひんぱん)に,ずっと屈托(くったく)なく笑うものである。(セネカ)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯金に必要以上の価値を置き,常に満ち足りない気持ちで生活している人よりも,足るを…
「人々は,自分の智慧や情操を養うことより千倍も多く,富を蓄積することに努力する。(ショーペンハウエル)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯欲望を肥大化させ,その欲望の充足を追い求める限り,いつまでたっても満ち足…
「一体われわれは,ただ金を集めるためばかりに人間として生まれたのであろうか?(金口ヨハネ)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯私たちが働いてお金を手に入れるのは,幸せに生きるためである。お金を手に入れるために生…
「・・・深く根づいた癖を捨てることは,弱い意志とわずかな努力だけでできるものではない。しかし,その引力(習慣が持つ極めて強い引力)からいったん脱出すれば,全く新しい次元の自由を手に入れることができる。」(『7つの習慣』,スティーブン・R・…
「「後悔と取り越し苦労は絶対にしてはいけない」というのは,武道の基本ですからね。・・・それによって生き延びる可能性は少しも増えませんから。」(『体で考える。』,内田樹・成瀬雅春,マキノ出版) ◯幸せとは,今が幸せであるということであり,取り…
「心を静かにして落ちつけ,怒りをおさえて欲を少なくし,いつも楽しんで心配をしない。これが養生の術であって,心を守る道でもある。」(『養生訓』,貝原益軒,伊藤友信訳,講談社) ◯少(小)欲知足を心がけ,常に心の平安を保ち,楽しく満ち足りた気持…
「子曰く,諸君は無欲でのんびりとしていてもらいたいものだ。欲求不満でくよくよしてほしくない。」(『現代語訳 論語』,宮崎市定,岩波書店) ◯欲望の肥大化を自制しなければ,物事が自分の思い通りにならないことでの不平不満や他者に対する敵対心ばかり…
「皆は食べるために生きているが,僕は生きるために食べている(ソクラテスの言葉)」(『考える日々 全編』,池田晶子,毎日新聞社) ◯欲望の充足は,幸せであるための手段にすぎない。しかし,手段であったはずの欲望の充足がいつしか人生の目的になり,そ…
「(社会の)寛容さを増やす最善の方法は,真の幸福を享受しているがゆえに,仲間の人間に苦痛を与えることを主な楽しみとしていない個人の数を増やすことである。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店) ◯不幸な人は,他者の幸せを妬み,他者の不…