幸せに関する名言等
「誰でも身体の機能は低下していく。そういうものなんですから。文句を言わずに,恨まずに,機嫌よく病と共に生きる。(内田)」(『身体で考える。』,内田樹・成瀬雅春,マキノ出版) ◯どのような境遇に置かれようが,他者を恨まず,運命を呪わず,日々の…
「君はほんとうに楽しそうなんだよ,働いているとき。僕はいつもほれぼれしてしまう。あまりにも気持ちよく動いているので。人がしたがらないことから先にさっと動いてさ。」(『もしもし下北沢』,吉本ばなな,幻冬舎) ◯幸せとは,自分自身の心持ちにより…
「さして残り時間がないというのに,人は無益(むやく)のことをなし,無益のことを言い,無益のことを思惟(しい)して時を移すばかりか,日を消し,月をわたり,一生を送る。愚かなことだ。」(『徒然草(日本文学全集07所収)』,内田樹訳,河出書房新…
「自分自身の人格以外のものを変えることで幸福を求める愚かな人は,実を結ばない労力に人生を浪費し,避けようとしている悲しみを倍増させるに違いない(サミュエル・ジョンソン)」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川…
「われわれの体には毎日数千個のがん細胞が発生するが,そのほとんどはNK細胞に殺されていると思われる。40歳代の後半あたりからがんが増加するのは,このあたりを境にNK細胞の数が急激に減少するためである。」(『新しい生物学の教科書』,池田清彦…
「彼(賢者)は己の境遇に満足して,自分の運命に対して天を怨(うら)んだり,他人を責めたりしない。・・・それに反して愚者は,地上の幸福を求めてしばしば危険に陥る。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯感謝する気持ち…
「あたたかい心で人のなかに住め。人のあたたかさは,自分の心があたたかでなければ分かる筈もない」(『宮本武蔵』,吉川英治,宮本武蔵研究会) ◯世の中を過度に否定的に捉え,他者に対して心を閉ざしている限り,他者によって癒されたり,他者と幸せを分…
「神は万人を試みたまう。ある人は富によって,ある人は貧困によって。(『タルムード』)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯富は,富に対する執着を生じさせることで,貧困は,他者に対する妬みや恨みの感情を生じさせるこ…
「人々が夢中になって騒ぐもの,それを手に入れるために躍起になって奔走(ほんそう)するもの---そうしたものは,彼らになんらの幸福ももたらさない。・・・心の平安は,いたずらなる欲望の充足によって生ずるものではなく,反対にそうした欲望の棄却に…
「聖者の境地に達するためには,何よりもまず自制心が大事である。(『老子』)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯欲望を肥大化させ,感謝の気持ちを忘れることで,私たちはいま自分の目の前にある幸せに気づくことさえでき…
「考えてもみてくれ,君はすでに必要な物は充分に持っている。これ以上何が要るのかね。商品の魅力的な広告や,世間の流行に乗らなければ,今ある物で充分じゃないか。」(『足るを知る 自足して生きる喜び』,中野孝次,朝日新聞社) ◯人間は物によって幸せ…
「いま自分の持つものに満足すること(老子,加島祥造訳)」(『足るを知る 自足して生きる喜び』,中野孝次,朝日新聞社) ◯これは,自分の人生に無限の生きる喜びや幸せを見いだして満ち足りる,ということであり,自分の人生には足りないところもあるが,…
「怒りにより,他者を非難し,低めることで,感情のシーソー上であなたは上になります。怒りは,本当は自分の弱さをなんとかカバーしようとしているか,幼稚なかんしゃくを起こしているだけなのですが,あなたは自分に力があると感じてしまいます。」(『現…
「私が神に仕えるべきであって,神が私に仕えるべきではない。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯物事が自分の思い通りにならないことでの不平不満を募らせ,神(他者)を恨むのではなく,今ここでこうして生きていられるこ…
「「不幸のリスト」はいくらでも長いものにできるが,「幸福のリスト」もその気になればずいぶん長いものになる。」(『邪悪なものの鎮め方』,内田樹,文藝春秋) ◯感謝する気持ちを忘れ,足るを知らなければ,私たちは自らの人生に不平不満ばかりを募らせ…
「幸せになりたいと思わんでも,幸せな気持ちでいつもおると,幸せは寄ってくると思いますよ。」(『鶴瓶さんと。』,笑福亭鶴瓶,ほぼ日刊イトイ新聞) ◯感謝の気持ちを忘れることなく,足るを知ることさえできれば,人間はどのような境遇に置かれようが,…
「一人で高級レストラン行くより,大切な人と一杯400円の牛丼食ってるほうが実は幸せだったりするのかもねって。・・・そう考えると,有名になったり,金持ちになったり・・・成功した人だけが幸せってわけでもないのかなー,とか思ってさ。」(『フルー…
「不平は,内には私語,外には徒党となって現われるほかはない。それはしばしば,徒党によって怨望の対象への批判という形になって現われる。それ以外に「心の空洞」を満たすものがないから当然であろう。」(『小林秀雄の流儀』,山本七平,文藝春秋) ◯不…
「生きているということ/いま生きているということ/それはのどがかわくということ/木もれ日がまぶしいということ/ふっと或るメロディを思い出すということ/くしゃみすること/あなたと手をつなぐこと」(「生きる」(『はるかな国からやってきた』所収…
「欲望を少なくすること---何がなんでも青年たちに教え込まねばならないのはそのことで,努めてそのことを鍛錬(たんれん)させねばならない。"欲望が少なければ少ないほど,人間はより幸せになる"というのは---昔からの変わらぬ真理,それでもまだみ…
「人の幸せは,他人の妬(ねた)みを引き寄せる。」(『あんじゅう』,宮部みゆき,角川書店) ◯不幸な人は,自分と他者を比較しやすく,その結果,自らを哀れみ,他者の幸せを妬みがちである。したがって,自らの幸せを他者と分かち合う際には,くれぐれも…
「人を恨まず」(『義経千本桜(日本文学全集07所収)』,いしいしんじ訳,河出書房新社) ◯自分と他者を比較して他者を妬み(自らを哀れみ),あるいは,自らの不幸を他者のせいにして他者を恨んでいる限り,幸せになることは難しい。幸せとは,そもそも…
「われわれをより善良に,より幸福にすることのできるすべてのものを,神はわれわれの目の前あるいはわれわれの近くに置きたもうたのである。(セネカ)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯私たち人間には幸せであるための条…
「真の幸福は常にわれわれの掌中(しょうちゅう)にある。それは影の形に沿(そ)うごとく,常に善(よ)き生活に附随するものである。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯幸せな人は,その幸せが数知れぬ他者の支援によって…
「瞑想は現実からの逃避ではない。現実と接触する行為だ。」(『21 Lessons』,ユヴァル・ノア・ハラリ,河出書房新社) ◯落ち着きなく上の空で生きていたのでは,いま目の前にある幸せに気づくことは難しい。心を落ち着けて,いまこの瞬間に自分が体験し…
「苦しみは外の世界の客観的な状況ではない。それは,私自身の心によって生み出された精神的な反応だ。」(『21 Lessons』,ユヴァル・ノア・ハラリ,河出書房新社) ◯不幸は,自らが置かれた客観的な状況によるものではなく,自らの心構えや心がけによっ…
「我々は世界がどれほどタフなものかを知っている。しかしそれと同時に,世界は素晴らしく優しくなりうることも承知している。」(『雑文集』,村上春樹,新潮社) ◯いま目の前にある幸せに気づけるようになれるためには,世の中の否定的な側面だけではなく…
「希望はただあるものでなく,生み出してゆくものであり,あたえられるものではなく,力をそそいで維持してゆくものです。・・・絶望的状況に対しても最後まで音をあげないこと」(『日本の医者』,中井久夫,日本評論社) ◯自分自身に対する誇りや他者に対…
「扉を開けなければ,その向こうに何があるかわからない」(『最終講義』,内田樹,文藝春秋) ◯世の中の肯定的な側面にも広く目を向けるからこそ,私たちは今ここでこうして生きていられることの有り難さや他者に対する感謝の気持ちを思い出すとともに,い…
「買い物や,趣味や,とにかく必ずお金のかかること,そんな押しつけられたイメージのために,自分の人生を消費するのは空しい。」(『ジュージュー』,吉本ばなな,文藝春秋) ◯小欲知足の簡素で自足した生活の中にこそ,生きる喜びや幸せは隠されている。…