「自分に欠けているものを嘆くのではなく,自分の手元にあるもので大いに楽しむ者こそ賢者である。(エピクテトス)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
○欲を張れば(不満を言えば),切りがありません。私たちは,欲を張り続ける限り,どれだけ多くの物を持っていたとしても,満ち足りるということがありません。常に不満を抱えながら,より多くの物を求め続ける結果になってしまいます。他方,欲を適度に抑えることができるなら,自分が持っている物だけで満ち足りることができます。常に満ち足りた気持ちで自足した生活を送ることが可能になります。どちらが真に幸せな人生と言えるでしょうか。常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送りたいと願うのであれば,自分の欲を意識的に(強い意志を持って)抑えることによって,自分が持っている物の多さ(自分に与えられている物の豊かさ)に気づき,心から感謝できるようになるとともに,自分が持っている物だけで満足し,人生を大いに楽しめるようになる必要があるのではないでしょうか。(2020年12月1日)(4)(6)関連