実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

人生に関する名言等

【人はいかに生きるべきか 210】

「己(おの)れの外に向かって権利を主張するよりも,己れの内に向かって義務を思うがよい。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯権利を主張する前に,自分が果たすべき義務を十分に果たすこと。(2019年11月14日) 【…

【人はいかに生きるべきか 209】

「道を修める者はだんだん小さくなって,人々の眼に低く見られるようになる。/道を修める者はだんだん小さくなって,あげくのはて,すっかり謙虚になってしまう。(『老子』)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯人間を磨く…

【人はいかに生きるべきか 208】

「自分で自分をひけらかす者は,自ら輝くことはできない。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯自分をひけらかさない人だからこそ,その分,私たちはその人を称賛したくなるのである。(2019年11月12日) 【幸せである…

【人はいかに生きるべきか 207】

「思慮分別のつく年齢に達したら,自分で選択をする権利があるし,また,必要ならば,自分でまちがいをする権利すらある。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店) ◯私たちは失敗から多くのことを学ぶが,多くのことを学べるのは,その失敗が自らの…

【人はいかに生きるべきか 206】

「無知な人びとは,自分が何も知らないような事柄についても判断を下す力があると思いこんでいる・・・」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店) ◯人間が無知であることは仕方がない。せめて無知であることを自覚できるようにはなりたい。(2019…

【人はいかに生きるべきか 205】

「犬は,人びとが軽蔑してあしらうときよりも,犬をこわがっているときのほうがいっそう声高にほえ,いっそう咬(か)みつきやすい。・・・集団をこわがっている様子を示せば,あなたは,絶好のえじきになる。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店…

【人はいかに生きるべきか 204】

「悪運などというものはない・・・。良くしようと思えば,どの運も良くなるものなのだ。」(『幸福論』,アラン,白井健三郎訳,集英社) ◯悪運のせいにして努力を怠ってしまっては,せっかくの人生が台無しになってしまう。(2019年11月8日) 【幸せ…

【人はいかに生きるべきか 203】

「生きるすべは,なによりもまず,自分のした決心や自分のやっている職業についてけっしてみずから文句を言わないことにある,とわたしは思う。そうではなくて,自分の決心や職業をちゃんとやってのけることだ。」(『幸福論』,アラン,白井健三郎訳,集英…

【人はいかに生きるべきか 202】

「ただ誹(そし)られるだけの人,またただ褒(ほ)められるだけの人は,過去にもいなかったし,未来にもいないであろう,現在にもいない」(『原始仏典を読む』,中村元,岩波書店) ◯人間の本質はみんな似たり寄ったりであり,犯罪者や非行少年と呼ばれて…

【人はいかに生きるべきか 201】

「自己こそ自分の主(あるじ)である。他人がどうして(自分の)主であろうか? 自己をよくととのえたならば,得難き主を得る。」(『原始仏典を読む』,中村元,岩波書店) ◯自分の人生は自分次第である。人生に,自分を磨くこと以上に大切なことがあるのだ…

【人はいかに生きるべきか 200】

「無益な語句を千たびかたるよりも,聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている。」(『原始仏典を読む』,中村元,岩波書店) ◯聞いて心の静まる有益な言葉に出会ったならば,それをしっかり心にとどめ,十分に玩味すること。(2019年1…

【人はいかに生きるべきか 199】

「正しい知慧によって解脱(げだつ)して,やすらいに帰した人---そのような人の心は静かである。ことばも静かである。行ないも静かである。」(『原始仏典を読む』,中村元,岩波書店) ◯このような人の言葉にこそ耳を傾け,このような人の行動にこそ注…

【人はいかに生きるべきか 198】

「一つの岩の塊(かたまり)が風に揺(ゆる)がないように,賢者は非難と賞賛とに動じない。」(『原始仏典を読む』,中村元,岩波書店) ◯他者からの評価に振り回されることなく,自分がやるべきことを精一杯やりたい。そのための人生である。(2019年…

【人はいかに生きるべきか 197】

「人間は思索によってでなく,実践によって自分自身を認識する・・・。(ゲーテ)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯自分自身を知りたければ,自分について漠然と思いを巡らせるのではなく,自分が取った具体的な行動を振り…

【人はいかに生きるべきか 196】

「嫌なことをされても仕返ししない,これは良心ではなく合理。もし相手が本当に悪いことをしたなら,自然の摂理としてふさわしい報いを受ける。だから自分で報復しようとする分は全てやり過ぎだ。」(『おとなの小論文教室』,山田ズーニー,河出書房新社) …

【人はいかに生きるべきか 195】

「不幸な結婚生活では,相手がまず変わることをお互いに要求し,相手の罪を言い立て,相手を正そうとしている・・・」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版) ◯この真理は,ありとあらゆる不幸な…

【人はいかに生きるべきか 194】

「自分自身を改善せずにほかの人との関係を改善しようとすることは意味のないことだ・・・」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版) ◯自分を変えることなく相手を責めるだけでは,人間関係は決し…

【人はいかに生きるべきか 193】

「信頼されたければ,信頼性のある人になることである。」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版) ◯他人を自分の思い通りに変えることなどできない。人間関係の在り方を変えようと思うなら,自分…

【人はいかに生きるべきか 192】

「気のいい人たちは,読むことを学ぶのにどのくらい時間と骨折りがいるものか,知らない。私はそれに八十年を費やしたが,今でもまだ目ざすところに達したとは言えない。」(『ゲーテ格言集』,高橋健二編訳,新潮社) ◯読書は,単なる受動的な気晴らし(娯…

【人はいかに生きるべきか 191】

「善良な行為を説明するのに,必ずその裏にある醜(みにく)い動機を探しださなければいけない,という哲学は,なんたるおぞましい哲学であろう。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯人間は,自分の心の有り様を他人の心に投…

【人はいかに生きるべきか 190】

「もし人の悪口が言いたかったら,陰口(かげぐち)ではなく,その人の目の前でいうがよい。そしてその際,相手に悪感情を起こさせないように言うがよい。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯「物は言いよう」である。大切な…

【人はいかに生きるべきか 189】

「迷妄(めいもう)に陥っている人を見たとき,その人に腹を立ててはいけない。好きで迷妄に陥る者はいないことを知るがよい。(エピクテトス)」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯腹を立て,相手を否定し,相手を拒否すれば…

【人はいかに生きるべきか 188】

「自分の人生の意義を知らない人々は不幸であるけれど,世間には人生の意義などわかるはずがないと思い込んでいる人々が大勢いて,そんなことを知ろうとも思わないことを,自分らの賢さの証拠かのように鼻にかけている始末である。(パスカル)」(『文読む…

【人はいかに生きるべきか 187】

「人間何をなすべきかを知るということは,知るべきことはすべて知っている,ということである。」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯本当に知るべきことは,人はいかに生きるべきか,ということである。(2019年10月2…

【人はいかに生きるべきか 186】

「自分の写真は当人には大抵似ていないと思われるものだ。そしてそれは必ずしも実際に似ていないからではなく,ただ当人がこうありたいと望んでいるものに似ていないにすぎないことが多い。」(「武蔵野夫人」(『大岡昇平 日本文学全集18』所収),河出書…

【人はいかに生きるべきか 185】

「ほめたたえるために生まれてきたのだ/ののしるために生まれてきたのではない/否定するために生まれてきたのではない/肯定するために生まれてきたのだ」(「冬に」(『はるかな国からやってきた』所収),谷川俊太郎,童話社) ◯人間をほめたたえ,肯定…

【人はいかに生きるべきか 184】

「本当にしんどい人は「しんどい」とは言わない。・・・その人の隣に,それに気づく「誰か」はいるだろうか。」(湯浅誠) ◯声高に叫ぶ人たちの声にではなく,物言わぬ人たちの声(心の声)にこそ気づき,耳を傾けたい。(2019年10月18日) 【幸せで…

【人はいかに生きるべきか 183】

「(愚者は)嘘(うそ)にでも賢者を真似ることができない。・・・たとえ嘘でも賢者の真似をするものを賢者と呼ぶ。」(『徒然草(日本文学全集07所収)』,内田樹訳,河出書房新社) ◯学ぶことの基本は,真似をすることにある。誰の真似をするかで,身に…

【人はいかに生きるべきか 182】

「欲望を権利と,嫉妬を正義と,主張して憚(はばか)らない(下等な)品性」(『私とは何か』,池田晶子,講談社) ◯各人の欲望を権利として野放図に肯定すれば,誰もが他人を妬み,恨むようになり,恵まれている者を嫉妬することがいつしか正義になってし…

【人はいかに生きるべきか 181】

「高慢心は世俗的成功に正比例して増大する」(『文読む月日(下)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房) ◯何かを手に入れるためには,何かを失わなければならない。世俗的成功によって失うものの大きさをよくよく考えること。(2019年10月15日…