実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1379】

「世間の人はものごとを明晰に分析し,判断し,処理し,その才能の素早さや的確さを競います。しかし,そのように外のものごとに知識を求めるほど,人間は内にあるみずからのよりどころである自然の根源から離れていきます。老子は,知識を求めて外の世界に遠く出るほど,真に知ることは少なくなると警告します。」,「言葉と才知がうずまく虚飾に満ちた文明社会に背を向け,一人沈黙の中で静かに自然の道に帰る老子の姿が見えます。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○私たちが現在暮らしている社会は,総じて,頭のいい人間(頭の回転の早い人間や頭にたくさんの知識を詰め込んだ人間)ほど評価され,社会的(世俗的)な成功を収めやすい(財産や地位や権力や名声などを手に入れやすい)社会と言えますが,他者から評価されたり,社会的な成功を収めたりすることと幸せであることとの間には,ほとんど何の関係もありません(曇りのない眼で世間を見渡せば,すぐに分かることです。)。幸せな人生を送るためには,むしろ,他者からの評価や社会的な成功などに対する執着から解放されることこそが重要です。なぜなら,それらに対する執着こそが,私たちの心の目を曇らせるとともに私たちの心の平安を乱し,ひいては,私たちを,不平不満,妬みそねみ,恨みつらみ,失意失望,自暴自棄といった心理状態に追い込み,私たちが幸せになることを難しくさせている主たる原因になっているからです。頭の良さを競い合うような詰まらないことはやめ,他者からの評価や社会的な成功などに対する執着から解放されて(心の目を曇らせたり,心の平安を乱したりすることなく)幸せな人生を送れるようになることをこそ目指したいものです。(1)(10)(14)(20)関連