「私たちは明日がいかなる日になるかという運命を，つねに今，選んでいる」（『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』，小寺聡編，山川出版社）
○過去を変えることはできませんが，現在や未来なら，自分の意志や努力によって変えることが可能です。また，現在や未来が変わることによって，過去の捉え方（解釈の仕方）にも，しばしば変化が生じるものです。したがって，どのような過去を持っていようが（過去にどのような体験をしていようが），実り多い幸せな人生を送ることを諦めるべきではないと思います。自分の人生を自分の努力によって主体的に切り開いていこうとする強い意志がある限り，真に人間らしく実り多い（自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な），生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送ることは誰にでも可能なのですから。自分の人生の主人公はあくまでも自分なのですから，たとえどのようなことがあったとしても，自分の人生の主導権（自分の人生を自分の意志や努力によって主体的に切り開いていく権利や，自分の人生をどのような心構えや心がけで生きていくかを決める権利など）だけは，決して手放さないようにしたいものです。（前書き）（１）（７）（９）（15）関連
