「現在の人生を決めているのは「運命」や「過去」のトラウマではなく，自分自身の考えである」（『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる１００の言葉』，小倉広，ダイヤモンド社）
○過去の経験や遺伝や環境（他者や社会など）が私たちに与える影響は決して小さくありませんが，それらによってすべてが決まってしまうわけではありません。私たちは，過去の経験や遺伝や環境の奴隷ではありません。自分の人生をどのような心構えや心がけで生きるかは自分次第であり，自分の人生をどのように切り開いていこうとするかは自分の意志や努力次第です。実際，心の持ち方次第で人生はまったく違ったものになってしまいますし，自分の人生を自分の努力によって主体的に切り開いていこうとする強い意志がある限り，実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であると私は信じています。そもそも，過去の経験や遺伝や環境を自分の思い通りに変えることなど絶対にできないのですから，私たちは，自分の心の持ち方を変えることや，自分の人生を自分の意志や努力によって主体的に切り開いていくことにこそ，関心を払い，力を注ぐべきなのではないでしょうか。人生はままならないものであるとは言え，自分の人生の主人公はあくまでも自分なのですから，自分の人生の主導権（自分の人生をどのような心構えや心がけで生きるのか，自分の人生をどのように切り開いていこうとするのかなどを自分で決める権利）だけは，決して手放すべきではないと思います。（前書き）（７）（15）関連
