実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(1)③人生には,困難や苦労を補って余りあるほどの生きる喜びや幸せが詰まっている。

 人生はままならないものであり,人生に困難や苦労は付き物です。ままならないのが人生,と言ってもいいほどです。誰の人生であっても(どれだけ幸せそうに見える人の人生であっても),例外はありません。しかし,肥大化した欲望(必要以上に欲張る気持ち)や迷信(社会的な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ幸せになれないなどといったデマに基づく間違った思い込み)や偏見(拝金主義などの偏ったものの見方や考え方)などによって心の目を曇らせることなく,自分の感受性を磨き,幸せに対する感度を高めることさえできるなら,私たちは自分の人生に,困難や苦労を補って余りあるほどの生きる喜びや幸せを見いだすことも可能です。そもそも,「(楽は苦の種)苦は楽の種」,「苦を知らぬ者は楽を知らぬ」,「雲がなければ,太陽をありがたく思わないだろう。」,「汗を流さずには喜びはない」(トマス・フラー)などとも言うように,苦しさやつらさがあるからこそ楽しさや喜びがあるのでしょうし,困難や苦労を乗り越えることでこそ生きている手応えや達成感・充実感といったものも味わえるのではないでしょうか。困難や苦労が多いからといって,すぐに人生に絶望し,自暴自棄になってしまうのではなく,人生はままならないものであるという事実をあるがままに受け入れた上で,自分の人生に無限と言ってもいいほどの生きる喜びや幸せを見いだすべく,曇りのない眼を保ち続けたり,取り戻したり,幸せに対する感度を研ぎ澄ましたり,磨き続けたりすることにこそ,気持ちを集中し,力を注ぎたいたいものです。