実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1334】

「地球環境に合ったサイズに生活を簡素化し,自然環境のバランスの回復力と調和した,持続可能な生活スタイルに転換する英知が求められているのです。」,「今,私たちの生活スタイルは,飽くことを知らずに贅沢(ぜいたく)を追い求める浪費的なものから,地球環境に即した節度ある自己充足的なものへと転換しつつあります。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○人間の欲望には際限がありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのものを手に入れたとしても,たとえどれだけ贅沢(ぜいたく)な暮らしを手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。むしろ,不満ばかりを募らせては,自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまうのが落ちです。また,欲張り続ける限り,他者を競争相手(パイを奪い合う敵)と見なさざるを得なくなってしまいますし,自然環境にも過度の負荷をかけることになってしまいます。他方,欲張り続けることさえやめれば,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,たとえどれだけ質素な暮らしをしていたとしても,私たちは満足することが可能になります。おおむね満ち足りた気持ちで幸せな人生を送ることが,格段に容易になります。他者を協力相手と見なして仲良く支え合い,助け合えるようになるためにも,また,持続可能性の高い(自然環境に過度の負荷をかけることのない)社会を実現するためにも,私たちはそろそろ節度をわきまえ(足るを知ることを学び),自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。(4)(6)(21)関連