実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1315】

「彼(シューマッハー)によれば,そのような(ひたすら経済活動の拡大だけをめざす)物質至上主義の根底には,人間の利己心や貪欲さがあるが,それらはそれ自体では自己抑制の原理を欠いているため,放置すれば無限に拡大し続け,自然の生態系や人間性の破壊を引き起こす。」,「シューマッハーは,「スモール=イズ=ビューティフル」と唱え,地球の自然環境と調和した節度あるサイズの生活に改めることによって,真の豊かさをめざす英知をもつべきだと主張している。」(『もういちど読む 山川倫理』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○人間の欲望には限りがありません。したがって,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのもの(生きていくのに必要以上のものまで)を手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。不満ばかりを募らせては自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまうのが落ちです。また,欲張り続ける限り,必然的に,他者を協力相手(味方・仲間)ではなく,競争相手(パイを奪い合う敵)と見なさざるを得なくなってしまいますし,自分が不幸であることの原因や責任を他者に求めては,他者を恨んだり,他者を責め立てたりするようにもなってしまいます。さらに言えば,欲張り続ける限り,自然環境に大きな負荷をかけることになり,生態系を破壊することにもなってしまいます。常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送りたいと(たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,満足できるようになることを)望むのであれば,他者と仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりできるようになることを望むのであれば,持続可能性の高い社会を実現したいと望むのであれば,私たちは必要以上に欲張ることをやめ,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる(節度をわきまえられるようになる)必要があるのではないでしょうか。(4)(6)(21)関連