実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1064】

「正義の名のもとに戦争が行われてきたなら,いっそ,戦争がないことを正義と考えてはどうでしょうか。」,「正義とは戦争を起こさないことだという,その一点で人類がまとまる他ないように思います。国ごとにさまざまな主義主張や利害関係があるでしょう。それをふまえつつ,なお,それを超えて人類の平和の一点にまとまり,いかに平和に共存するかに知恵をしぼるのが正義ではないでしょうか。」,「墨子が,天に意志はすべての人が平和で豊かに暮らし,その生をまっとうすることであるというのは,一言でいえば戦争がないことが正義であるということです。」,「正義とは権力者が叫ぶ主義主張ではなく,地上ですべての人が平和で豊かに生きる現実にあります。戦争に正義はありません。墨子は正義とは戦争に非をとなえ,平和を守ることであると訴えます。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

○私たちは,他者の,さらに言えば他国の支えや助けがなければ生きていけません。実際,衣食住のすべてを完全に自給自足できている人間などいませんし,そのような国もありません。その意味で,私たちと他者,私たちと他国は一体です。そのように考えるなら,他者や他国を競争相手(敵)と見なし,足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするような生き方ではなく,他者や他国を協力相手(味方・仲間)と見なし,仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりするような生き方こそが,自然で真っ当な生き方であるということが,よく分かるはずです。他者と争い,他国と争うということは,同じ人間の右手と左手が争うようなものであるということを,くれぐれも忘れないようにしたいものです。(11)(14)(19)(20)(21)関連