実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1034】

「梅岩(石田梅岩)は「士農工商」という身分制度を,人間の上下ではなく,職業の別による分業ととらえた。各人がそれぞれ自分の職業や持ち分に満足し(知足安分),おのれの職務に励むことによって,世の中が運営されていく。」(『もういちど読む 山川倫理』,小寺聡編,山川出版社

 

○人間は独りでは生きていられません。実際,衣・食・住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人間など,少なくとも現代社会にはいないのではないでしょうか。私たちは,互いに支え合い,助け合ってこそ生きていられるのであり,このような豊かな社会で暮らせるのも,分業という協力体制の下で,私たちが互いに支え合い,助け合っているからこそです(私たちが,自分が好きなことに打ち込めるのも,その他のことを他者が分担し,負担してくれているからに他なりません。)。私たちは他者の支えや助けがなければ生きていられませんが,他者もまた同様に,私たちの支えや助けがなければ生きていられません。私たちは,互いに支え合い,助け合ってこそ生きていられるのだという事実を正しく認識し,他者に対する感謝の気持ちを忘れることなく(他者を妬んだり,他者を見下したりすることなく),また,自分自身に対する誇りを失うことなく(自分で自分を哀れんだり,卑屈になったりすることなく)生きていきたいものです。(11)(14)(18)関連