○ほとんどの場合,私たちが他者に対して敵対的・排他的な態度を示せば,他者も私たちに対して敵対的・排他的な態度を示しますが,私たちが他者に対して友好的・協調的な態度を示せば,他者も私たちに対して友好的・協調的な態度を示してくれるものです。これが普通の人間関係なのではないでしょうか。人間関係はお互い様です。どちらか一方だけが悪い,どちらか一方だけが善いなどということは,滅多にありません。私たちは他者の支えや助けがなければ生きていられず,その意味で私たちと他者は本来一体なのですから,他者を敵視したり,他者の不幸を願ったり,喜んだりするようなことはやめ,仲良く助け合ったり,幸せを分かち合ったりすることをこそ,心がけたいものです。「情けは人の為(ため)ならず」と言うように,他者を大切にし,他者を益する行動は,回り回っていつかは必ず自分を大切にし,自分を益することにつながってくるはずです。逆に,「人を呪わば穴二つ」と言うように,他者を蔑(ないがし)ろにし,他者を害する行動は,回り回っていつかは必ず自分を蔑ろにし,自分を害することにつながってくるはずです。(11)(17)(19)関連