実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(19)④他者を益する行動は,回り回っていつかは必ず自分を益することにつながってくる。

 私たちは他者と支え合い,助け合ってこそ生きていられるのであり,その意味で,私たちと他者は一体なのですから,「情けは人の為(ため)ならず」,「ひとつの情け,ふたつのよろこび」(五味太郎)などとも言うように,他者を大切にし,他者に益をもたらす行動は,回り回っていつかは必ず自分を大切にし,自分に益をもたらすことにつながってくるはずです(同様に,自分を大切にし,自分を益する行動は,回り回っていつかは必ず他者を大切にし,他者を益することにつながっていくはずです。)。逆に,「人を呪わば穴二つ」,「妬みはその身の仇(あだ)」などとも言うように,他者を蔑(ないがし)ろにし,他者に害をもたらす行動は,回り回っていつかは必ず自分を蔑ろにし,自分に害をもたらすことにつながってくるはずです(同様に,自分を蔑ろにし,自分を害する行動は,回り回っていつかは必ず他者を蔑ろにし,他者を害することにつながっていくはずです。)。私たちと他者は,言わば同じ人間の右手と左手(右足と左足,右目と左目,上の歯と下の歯)なのですから,仲違(なかたが)いしたり,敵対したりすることなく,仲良く手助け合いながら生きていきたいものです。