「民衆一人ひとりが分業しながら,全体で安心して暮らせる世の中を作るために,政治上の制度や政策を実施することが,政治を担う者の責務である。」(『もういちど読む 山川倫理』,小寺聡編,山川出版社)
○この世の中は,表舞台で派手に脚光を浴びている人たち(社会的・世俗的な成功者)によってではなく,舞台裏で人知れず地道に頑張っている人たち(黙々と,しかも楽しみながら自分の使命や役割を果たしている人たち)によってこそ成り立っています。そのような「縁の下の力持ち」たちが,他者や社会から大切にされ,その存在価値を十分に認められるとともに,自分でも自分の存在価値を十分に実感しながら暮らせるような社会であって欲しいものです。そのような「一隅を照らす」人たちが,他者や社会から蔑(ないがし)ろにされたり,自分でも自分の存在価値を実感できずに自分を粗末に扱うような社会にだけは,絶対になって欲しくないと思います。(14)関連