実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 776】

禅宗では坐禅はもとより,廊下の水ぶきから庭の掃除,食事の支度まで,生活のすべてが修行とされる。禅は今,この瞬間を無心になって生きることといえる。・・・禅の精神は,今,ここにおける命の一瞬一瞬を,無心になって生き抜くことの大切さを教えてくれる。」(『もういちど読む 山川倫理』,小寺聡編,山川出版社

 

○私たちは,社会的に成功し,財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ幸せになれないなどと勘違いしがちですが,私たちは本来,生きているというだけですでに十分に幸せなのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようにさえなるなら,私たちは,ただ普通に呼吸をしたり,歩いたり,景色を眺めたり,食事をしたりすることにさえ,生きる喜びや幸せを感じられるようになるのではないでしょうか。そして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,私たちは,たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに気づけるようになり,ひいては,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるためにも,財産や地位や権力や名声などに対する執着は捨て,常に心を込めて今この瞬間を生き,楽しみ,細部に至るまで味わい尽くすことにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(1)(2)(4)(6)(7)(8)(10)(20)関連