「なんというのか,悟りをひらいた高僧のキモチというのか,生きているというただそれだけのことが,ムチャクチャうれしかった。」(『水木さんの迷言366日』,水木しげる,幻冬舎)
○生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになり,「生きてるだけで丸儲(まるもう)け」と心の底から思えるようになるなら,私たちは誰もが,幸運や才能や環境などに恵まれなくても,社会的な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れなくても,幸せになれるのではないでしょうか。たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような困難や苦労に見舞われようとも,生きている限りは幸せであり続けることができるのではないでしょうか。生きているということは,私たちが今ここでこうして生きていられるということは,よくよく考えてみれば一つの奇跡です。実際,これ以上の奇跡がこの世の中に存在するでしょうか。その有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになりたいものです。生きているということは,ただそれだけで十分に価値があり,幸せなことであるということに,気づけるようになりたいものです。(1)(2)(6)(14)関連