私たちは,他者と仲良く助け合い,生きる喜びや幸せを分かち合うべきであると思います。そのように思う理由は,私たちは他者と支え合い,助け合ってこそ生きていられるのであり,その意味で私たちと他者は本来一体なのですから(持ちつ持たれつの相互依存関係,すなわち,一蓮托生(いちれんたくしょう)の関係にあるのですから),他者を競争相手(敵)と見なして足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするような生き方ではなく,他者を協力相手(味方・仲間)と見なして仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりするような生き方こそが(少なくとも「己の欲せざるところは人に施す勿(なか)れ」という心構えや心がけで生きるのが),人間としての自然な生き方であり,また,社会人としての真っ当な生き方であると思うからです。なお,国家レベルにおいても,国家は他国と支え合い,助け合ってこそ存続できるのですから,他国を競争相手と見なして足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするような在り方ではなく,他国を協力相手として見なして仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりするような在り方こそが,国家の自然で真っ当な在り方と言えるのではないでしょうか。