実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 913】

「理想を高くせよ。・・・理想なきものの言語動作を見よ,醜陋(しゅうろう)の極なり。理想低き者の挙止容儀を観(み)よ,美なる所なし。理想は見識より出づ,見識は学問より生ず。学問をして人間が上等にならぬ位なら,初から無学でいる方がよし。」(「愚見数則」(『学生諸君!』所収),夏目漱石,光文社)

 

○思い残すことのない充実した有益な人生を送るためにも,私たちは,自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続けることによって自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立つことをこそ心がけ,目指すべきなのではないでしょうか。そして,そのためには,決して慢心することなく謙虚に学び続けることによって真理を真理であると見抜き,見分けられるだけの見識を養い,その見識に基づいて自分の人生に自分なりの目標や理想を見いだし,その目標や理想に向かって自分が進むべき道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けるための努力を怠らないということが重要になるのではないでしょうか。なお,簡単に到達・実現できてしまうような目標や理想では人生の指針にはなり得ませんし,人生の途中で自分が進むべき道を見失い,人間的な成長・向上にブレーキを掛けてしまう(人間的に退歩・退行し,堕落するだけになってしまう)ことにもなりかねませんので,人生に掲げる目標や理想は,大きければ大きいほど,高ければ高いほど望ましいと言えます。もちろん,人生に掲げる目標や理想は到達・実現するためのものではないのですから,たとえ何歳になろうとも,人生に目標や理想を掲げるのに遅すぎるということはありません。(前書き)(11)(12)(13)(14)(後書き)関連