実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 910】

「妄(みだ)りに人を評する勿(なか)れ。・・・まして,又聞き噂(うわさ)などいう,薄弱なる土台の上に,設けられたる批評をや。」(「愚見数則」(『学生諸君!』所収),夏目漱石,光文社)

 

○他者の批評をするのは,自分が偉くなったように感じられて楽しいかも知れませんが,心無い一言が,取り返しがつかないくらいに深く相手の心を傷つけてしまうこともあります。特に,大きな影響力を持っている人間が他者を批評した場合には,多くの人間が賛同し,その傷をさらに深いものにしてしまう危険性があります。したがって,大きな影響力を持っている人間は,軽々しく他者の批評をすべきではないと思いますし,批評するなら,できる限り他者の肯定的な側面についての批評をすべきであると思います。ほとんど影響力を持っていない人間であっても,他者の否定的な側面についての批評は,できる限り控えるべきであると思いますし,どうしても否定的な批評をせざるを得ないときには,正確な情報に基づいて行うべきであることは当然のこととして,こちらの愛情や真心が相手に伝わるような形で,また,相手が受け入れやすい形で,その伝え方や表現の仕方に細心の注意を払いながら行うべきであると思います。でなければ,こちらの言葉が相手の心に届くことはなく,相手の人間的な成長や更生につながらないばかりか,こちらに対する反発を,あるいは,他罰的(他責的)・悲観的・自棄的な傾向を強めさせるだけの結果に終わってしまう可能性が高いと思うからです。(3)(14)(17)関連