「われわれは誰しも,客観的な世界に住んでいるのではなく,自らが意味づけした主観的な世界に住んでいる。われわれが問題としなければならないのは,「世界がどうであるか」ではなく,「世界をどう見ているか」なのだ。」(『幸せになる勇気』,岸見一郎・古賀史健,ダイヤモンド社)
○同じような境遇にあっても,その境遇に満足し,笑顔で暮らしている人もいれば,その境遇に満足せず,むしろ,その境遇を不満とし,しかめっ面で暮らしている人もいます。要するに,人間の幸不幸は,境遇によって決まるのではなく,心の持ち方,すなわち,その境遇をどのように受け止めるのか,どのような心構えや心がけで自分の人生を生きていこうと思っているのかによって決まる,ということなのではないでしょうか。そもそも境遇を自分の思い通りに変えることなど誰にもできないのですから,自分の境遇に不平不満を募らせたり,自分の境遇を嘆き悲しんだりしている暇があるなら,自分の心の持ち方を改め,たとえどのような逆境にあろうとも,人生を否定することなく,常に満ち足りた気持ちでいられるようになることにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(2021年6月26日)(7)関連