「私たちは繰り返し行なっていることの結果である。だからあらゆる偉業が行為でなく,習慣によって成し遂げられる。(アリストテレス)」(『ぼくたちに,もうモノは必要ない。増補版』,佐々木典士,筑摩書房)
○幸せであるというのは,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに気づくとともに,その気づきに伴う感動がいつまでたっても色褪(いろあ)せないということです。まずは気づくことが大切ですが,それ以上に大切なことは,その気づきに伴う感動を忘れないということです。たとえ自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに気づけたとしても,その気づきに伴う感動をすぐに忘れてしまうなら,幸せであり続けることは難しいのではないでしょうか。幸せであり続けたいと願うなら,気づきに伴う感動をいつまでもみずみずしい状態で保ち続ける必要があり,そのためには,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し(その有り難さを繰り返し繰り返し思い起こし),心から感謝し続ける習慣を身に付けることが欠かせないと思います。(2021年2月4日)(1)(7)関連