「われわれこそわれわれ自身の救済者であり,また破壊者でもある。(リュシー・マローリ)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯幸せになるのも不幸になるのも,人生を実り多いものにするのも不毛なものにするのも,要は自分次第です。自分がどちらを選択するか,ということです。自分が不幸であるように感じられたり,自分の人生が不毛なものであるように感じられるなら,それは自分自身に責任があるのであり,他者のせいにして他者を恨んだり,運命のせいにして運命を呪ったりしている暇があるのなら,幸せになるために,人生を実り多いものにするために自分にできることを真剣に考え,そのことにこそ力を尽くすべきであると思います。他者を恨んだり,運命を呪ったりしている方が,自分は努力しないで済むぶん楽かもしれませんが,それらのおかげで実り多い幸せな人生が実現するなどということは絶対にないのですから。(2020年7月15日)(前書き)(7)(9)(15)関連