「運命は，われわれを幸福にも不幸にもしない。ただ，その材料をわれわれに提供するだけである。（モンテーニュ）」（『教養が滲み出る 極上の名言１３００』，斎藤茂太監修，日本文芸社）
○私たちは，自分は不幸であると思い込みやすく，その原因や責任を他者や運命に求めがちですが，私たちの幸不幸は本当に，他者次第，運命次第なのでしょうか。私たちは他者や運命の奴隷なのでしょうか。もしそれが事実なら，私たちの人生には救いも希望もなくなってしまいます。人生の主人公は私たち自身なのではないでしょうか。私たちの幸不幸は，自分の心の持ち方次第，すなわち，自分次第なのではないでしょうか。どのような境遇に身を置こうとも，自分は幸せであると思えるなら，自分は幸せであると感じられるなら，私たちは幸せなのですから。例えば，生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら，私たちは，どのような逆境にあろうとも，幸せであり続けることが可能なはずです。他者を恨んだり，不運を嘆き悲しんだりしている暇があるなら，人生に無限の生きる喜びや幸せを見いだせるように自分の心持ちを育て上げること（幸せに対する感度を高め，磨き続けること）にこそ，限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。（２０２１年６月１日）（前書き）（４）（６）（７）（９）（15）関連
