「運命自体がいったいどんなものかということよりも,その運命をどんなふうに受け止めるかということが,より大事である。(フンボルト)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯どのような不運に見舞われようが,幸せであり続けることは可能であると思います。不運に見舞われた際に,自分は不幸の星の下に生まれたのだと嘆き悲しみ,運命を呪うのか(そして,自分は不幸であると思い込むようになってしまうのか),それとも,「生きてるだけで丸儲(もう)け」と喜び,感謝する気持ちを新たにするのか(そして,そのまま幸せであり続けるのか)。要は,本人が,その不運をどのように受け止めるのか,という心の持ち方の問題なのではないでしょうか。私たちは運命の奴隷ではないのですから,自分の意志で主体的に生きる喜びに満ちた幸せな人生を切り開いていきたいものです。そもそも人生はままならないものであり,人生に困難や苦労は付き物です。そのような人生を生きる喜びに満ちた幸せなものにするためにはどのような心持ち(心構えや心がけ)で生きればよいのか,まずはそのことを真剣に考えてみる必要があるのではないでしょうか。(2020年6月13日)(前書き)(4)(6)(7)(9)関連