「われわれ一人一人の生活は,人類全体の生活と密接に結ばれて進まねばならない。(マルクス・アウレリウス)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯私たちは,人類全体の一部分なのである。全体があってこその部分であり,私たちは人類全体と無関係に独りで生きていくことはできない。私たちの人生は,常に数知れぬ他者からの影響を受けており,数知れぬ他者の支援によってこそ成り立っているのである。他者に対する感謝の気持ちを忘れてはならず,自分が幸せであることを願うのであれば,人類全体が幸せであることをも願うのが当然である。(2020年1月20日)