「光すでに世に来たれるに,人々はその行ないの悪(あ)しきため,光よりも闇を愛したり。すべて悪を行なう者は光を憎み,己(おの)が行ないの責められざらんために,光に来たらず。(「ヨハネ伝」第三章十九~二十一節)」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯私たちは,いつでも幸せになれるのに,そのことに気づこうとはせず,不幸せな状況にとどまり続けようとする。決して自分自身を変えようとはせず,物事を被害的に受け止めては他人ばかりを責める。その挙げ句,他人の幸せを妬み,他人の不幸せを喜ぶようになる。(2019年9月2日)