「もしも人生が,君にとって偉大でもなく喜びにも値しないものと映ずるなら,それは君の理性の方向が誤っているからである。」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯自分は不幸せであると思い込み,そのような状態が長く続くと,人間はどうしても,今ここでこうして生きていられることの有り難さや感謝の気持ちを忘れ,世の中全般を否定的に捉えようとしてしまいがちである。そして,その結果,自分自身をますます不幸せな状態に追い込むことになる。そのような悪循環を断ち切るためには,自分は不幸せであるという思い込みが誤りであることに気づく必要がある。(2019年8月24日)