「人間の真の幸福とは,万人が一緒に,差別も羨望(せんぼう)もなく所有しうるものであり,誰しも自分が失おうと思わぬかぎり失うことのない性質のものである(パスカル)」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯私たちは本来幸せなのであり,私たちには幸せであるための条件がすべて備わっているのである。私たち自身があえてそれを手放そうとしないかぎり,それを奪い取ることは誰にもできない。少なくとも幸せに関しては,被害感を募らせたり,他人への羨望を強めたりする必要は全くないのである。(2019年8月25日)