実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1385】

「病気や怪我,老齢や障がいによって,その能力が限られたものになったとしても,その人が生きることそのものの意義は変わりません。その人が自分自身として存在することの意義は,世間の有用・無用の功利的な見方を超えて,ありのままの世界にすそ野を広げて,どっしりとそびえ立つ,おおらかなものではないでしょうか。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○人体の免疫機能一つを取っても分かるように,生きているということは一つの奇跡です。心から感謝すべき有り難いことです。この事実を正しく認識するなら,人間は生きているというだけですでに十分に価値があると言えるのではないでしょうか。また,生きているというだけですでに十分に幸せ(「生きてるだけで丸儲(まるもう)け」(さんま))と言えるのではないでしょうか。私たちは大自然(人体も含め。)の恩恵によって生きていられのであり,また,数知れぬ他者の直接的・間接的な支えや助けがあればこそ生きていられるのですから(生存に不可欠の衣・食・住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人などいないはずです。),大自然や他者に対する感謝の気持ちを決して忘れてはならず,他者に対しては,自分が支えられ,助けられるだけでなく,自分も他者を支えたり,助けたりできるようになることを目指すべきであるとは思いますが,たとえ他者を支えたり,助けたりすることができなかったとしても,そのことによって人間としての存在価値が減じるということはないのではないでしょうか。人間は生きているだけで価値があるのであり,例えば,「勝ち組」になろうが,「負け組」になろうが,そんなことと人間としての存在価値との間には何の関係もないはずです。(1)(14)関連