実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(11)①自分の成長可能性を信じ続けるとともに,初心を忘れずに謙虚さを保ち続けること。

 自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続けるために重要なことは,自分で自分を見限ることなく,自分が人間的に成長・向上する可能性を信じ続けることであると思います。そして,たとえ何歳になったとしても,たとえどれだけ多くの人生経験を積んだとしても,決して慢心することなく,初心を忘れずに謙虚さ(謙遜とは異なる真の謙虚さ)を保ち続けることであると思います。なぜなら,自分で自分を見限ってしまえば,自分を人間的に成長・向上させ続けるための気力やエネルギーが湧いてこないと思うからです。また,慢心してしまえば,生き生きとした好奇心やみずみずしい感受性,自分が無知であることや未熟であることを自覚しての謙虚に学び努力する姿勢や,素直に反省する態度(自分の非を素直に認め,改めるべき点があれば改めるとともに,そこから学ぶべきことを十分に学び,学んだことを決して忘れまいとする態度)などを失い,そこで人間的な成長や向上が止まってしまうだけでなく,あとは独り善がりな傾向を強めるがままに,人間的に退歩・退行し,堕落するだけになってしまうと思うからです。なお,自分を人間的に成長・向上させ続けるためには,自分の経験から学ぶということ(自分の経験を認識にまで高めるということ),特に,自分が犯した失敗や過ちから学ぶということが欠かせませんが,失敗や過ちから様々なことを学ぶことことができるのは,その失敗や過ちを素直に認め,その責任を潔く引き受けられる人間だけです。自分の失敗や過ちを否認したり,誤魔化したり,その責任を他者や社会に押し付けようとしたりする人間や,匿名の陰に隠れて自分の責任を回避しようとする人間は,失敗や過ちから何も学べず,自分を人間的に成長・向上させ続けることができません。