実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 789】

「過失を数え上げられる人は偉大だ。(タルムード)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○人間的に成長(成熟)し,向上し続けるためには,自分の体験,特に,自分の失敗体験から学び続けることが欠かせませんが,その前提になるのは,自分の失敗や過失を素直に認めることができるということです。自分を人間的に成長・向上させ続けることによって,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立ちたいと願うのであれば,たとえ何歳になったとしても,たとえどれだけ多くの体験を積んだとしても,たとえどれだけ大きな社会的成功を収めたとしても,慢心することなく,自分の失敗や過ちを素直に認められるだけの謙虚さを保ち続ける必要があるのではないでしょうか。慢心し,素直に反省する謙虚さを失えば,そこで成長や向上は止まってしまい,独善に陥るとともに,あとは退歩・退行し,堕落するだけになってしまいます。また,他者の失敗や過失に,共感的かつ寛容な態度で対応することができなくなってしまい,自分のことは棚に上げたまま,失敗や過失を犯した他者を,見下したり,嘲笑したり,鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てたり,正義を振りかざして不寛容に責め立てたりするようにさえなってしまいます。(3)(11)(12)(17)関連