実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1373】

「君子の学びは,耳から入れた知識を心に定着させ,全身に行き渡らせて,自然に態度や行動にあらわれるようにする。目先にとらわれた小人の学びは,耳から入れたことをすぐ口に出す。(荀子)」,「学んだことを受け売りするのではなく,自分でじっくり考え,十分に消化して自分のものにすることが肝心です。」,「学ぶことは自分自身を向上させるためであり,他人に物知り顔をして評判を得るためではありません。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続けるためには(そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせるとともに多少なりとも他者や社会の役に立てるようになるためには),自分一人の狭い経験からのみならず,広く他者の経験や他者が自分の経験から学んだことなどからも学び続ける必要がありますが(読書などを通じて),学んで得られた知識は,自分の身体の声や心(魂)の声などにも耳を傾けつつ自分の頭で徹底的に考えて咀嚼(そしゃく)・消化し,「生活の知恵」として血肉化してこそ意味があります。頭に詰め込まれただけの知識では,自分の心の持ち方や考え方や生き方などを変える力にはなり得ませんし,実生活においてほとんど役に立たないと思うからです。学んで得られた知識を自分が人間的に成長・向上するための糧にしたい,実り多い幸せな人生を送るための「生活の知恵」にしたいと望むのであれば,たくさんの知識を頭に詰め込むこと(あるいは,クラウド上に貯め込むこと)にではなく,自分にとって本当に必要な知識を自分自身のものとしてしっかり身に付けること(体得し,実践できるようになること)にこそ,関心を払い,力を注ぐべきであると思います。なお,生半可な知識を得て何でも知っているつもりになっている人間は,自分の知識をひけらかそうとして何事にも口を差し挟もうとしがちですが,物事を深く知れば知るほど,それに伴って分からないことも増えてくるため,物事を本当に深く知っている人間は,ふだんは口数が少ないのが普通です。(11)(12)関連