「お陰様という（言葉は）・・・陰で自分を支えてくれた人への感謝をあらわします。」，「スポットライトの光をあびる人には，舞台裏の陰でそれを支える人がいます。」（『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』，小寺聡編，山川出版社）
○私たちは，表舞台で派手に脚光を浴びている有名人たちばかりに関心を払い，注目しがちですが，そのような有名人たちも含め，この世の中を実際に支えているのは，舞台裏で地味に人知れず黙々と（しかも楽しみながら）努力している無名の人たちなのではないでしょうか。したがって，表舞台で活躍している人たちは，舞台裏で頑張ってくれている人たちに対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いますし，舞台裏で頑張っている人たちは，自分たちがこの世の中を支えているんだという自信や誇りを持って生きていくべきであると思います。なお，両者は，一種の役割分担（分業）なのですから，どちらが偉いということはなく，自分に合った役割（仕事）を選び，その役割に最善を尽くせばいいだけの話です。自分の役割の方が上であると勘違いして他者の役割を見下したり，他者の役割を羨ましがって自分の役割を卑下したりするようなことだけは，是非ともやめたいものです。（14）（18）関連
