「馬の力を借りれば遠くに行け,船の力を借りれば川を渡れるように,一人で思案するよりも,知識を学んでその力を借りれば,すみやかに進歩できます。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社)
○自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続けるためには(そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせるとともに多少なりとも他者や社会の役に立てるようになるためには),決して慢心することなく,謙虚に学び続ける必要があります。しかも,自分一人の狭い経験から学べることには限界がありますので,読書などを通じて広く他者の経験や他者が自分の経験から学んだことなどからも学び続ける必要があります。なお,このように,私たちが様々なことを広く深く学び続け(学んだ知識を「生活の知恵」としてしっかり身に付け),自分を人間的に成長・向上させ続けることができるのは,数知れぬ先人も含めた他者のお陰なのですから,他者に対する感謝の気持ちを忘れてはいけませんし,自分が自分の経験などから学んだことについては,誰もが(後人も含め。)自由に利用しやすい形で公表するなどして,できる限り社会に還元することを心掛けるべきであると思います。(11)(12)(後書き)関連