「世界は十分に美しく,それはどのような人間にとっても生きるに値する。これが宮崎駿の究極の映画的メッセージだと私は理解している。」(『街場のマンガ論』,内田樹,小学館)
○人生はままならないものであり,人生に困難や苦労は付き物です。誰の人生であっても,例外はありません。しかし,心の目を曇らせることなく,幸せに対する感度を高めることさえできるなら,私たちは自分の人生に困難や苦労を補って余りあるほどの生きる喜びや幸せを見いだすことも可能です。また,私たちは,各種メディアの影響もあり,とかく世の中の否定的な側面ばかりに目を向けがちです。しかし,世の中に否定的な側面があるのは事実ですが,肯定的な側面があるのも事実です。否定的な側面ばかりに目を向け,肯定的な側面に目を向けようとしないのは,余りにも偏った不公平なものの見方と言えるのではないでしょうか。自分の人生に生きる喜びや幸せを無限に見いだせるようになるためにも,心の目を曇らせることなく,幸せに対する感度を高めるための努力を怠らないようにしたいものですし(自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして。),世の中を肯定し,自分がこの世の中で生きていられることや自分がこの世の中に生まれてこれたことに感謝したり,幸せを感じたりできるようになるためにも,世の中の否定的な側面ではなく,肯定的な側面にこそ目を向ける習慣を身に付けたいものです。(1)(9)関連