「私(イエス)があなたがたを愛したように,あなたがたが互いに愛し合うように。これが私の命令である。・・・互いに愛し合うように,これを私はあなたがたに命じる。」(『新約聖書』,新約聖書翻訳委員会訳,岩波書店)
○私たちは,他者を競争相手(敵)と見なし,足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするのではなく,他者を協力相手(味方・仲間)と見なし,仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりすべきなのではないでしょうか。そのような生き方こそが,人間にとって自然で真っ当な生き方といえるのではないでしょうか。なぜから,私たちは独り(孤立無援の状態)では生きていられないのですから。私たちは,他者と支え合い,助け合ってこそ生きていられるのですから。実際,衣・食。住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人などいないはずです。そもそも,この宇宙に存在しているすべての物は,この地球上に生存している多種多様の生き物も含め,もとを正せば,たった一つのものが分化・発展する過程において派生してきた物であり,私たちと他者は,言わば同じ人間の右手と左手(右足と左足,右目と左目,上の歯と下の歯)なのですから,仲違いしたり,対立したりすることなく,是非とも仲良く手助けし合いながら生きていきたいものです。さらに言えば,私たちは,大自然の恵みによって生かされているのであり,自然環境を破壊するということは,自分で自分の首を絞めるようなものなのですから,自然環境にかかる負荷ができる限り小さくなるような生き方を目指したいものです。(4)(6)(11)(20)関連