「愉しみを感じつつ活動する人の方が何事についてもその事柄をよりよく判断し,より正確に成就することができる。音楽家でも建築家でも,各自の仕事に悦(よろこ)びを感じつつやっていればこそ仕事についての進歩もあるのである。(アリストテレス)」(『人類知抄 百家言』,中村雄二郎,朝日新聞社)
○何事も,どうせやるなら,嫌々やるのではなく,楽しみながらやりたいものです。嫌々やったのでは,不満やストレスや疲れがたまるだけであり,あるいは,周りの人たちに迷惑を掛けるだけであり,得られるものが何もないからです。逆に,楽しみながら前向きに全力で取り組めば,何事にも何らかのやりがいを見いだせるようになるものですし,充実感や達成感を味わいつつ相応の成果を得ることも可能になります。周りの人たちから感謝される機会も,きっと増えるはずです。人生についても同じことが言えます。嫌々生きていたのでは,生きている甲斐(かい)がありませんし,せっかくこの世の中に生まれてきた甲斐がありません。ただの「骨折り損のくたびれ儲(もう)け」になってしまいます。人生を意味あるものにするためにも,人生を実り多いもの(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益なもの)にするためにも,楽しみながら生きることをこそ心がけたいものです。人生を大いに楽しみ(人生に前向きに全力で取り組み),思い残すことのない充実した有益な人生を送れるようになりたいものです。(前書き)(2)(11)(13)関連