実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1109】

「現在の日本を〈不機嫌な時代〉と呼んだ人がいたが,その傾向は強まっているようだ。」,「苛立ちや不機嫌が困るのは,たちまち伝染することである。ある人の苛立ちは彼に接する他の人の苛立ちを引き起こし,不機嫌が不機嫌を呼び起こす。遂には,社会全体がいっそうとげとげしくなる。」(『人類知抄 百家言』,中村雄二郎朝日新聞社

 

 

○人間の欲望には限りがありませんので,自分の欲望に自分の意志でブレーキをかけない限り,たとえどれだけ多くのものを手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。現状に対して常に不満を抱えたまま,不機嫌に仏頂面(しかめっ面)で人生を送ることになってしまいます。そのような人生を送ることは,もちろん本人にとって不幸なことですが,本人のみならず,周りの人間や社会全体にとっても不幸なことです。なぜなら,不機嫌な人間は,周りの人間から疎(うと)んじられやすいだけでなく,周りの人間をも不愉快な気持ちにさせ,不機嫌にさせる傾向があり,また,そのようにして不機嫌な人間が増殖すれば,社会全体が刺々(とげとげ)しく殺伐とした暮らしにくいものになってしまう危険性があるからです。常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で人生を送れるようになるためにも,また,周りの人間に迷惑を掛けたり,害をもたらしたりすることなく,温かみや潤いのある和気藹々(わきあいあい)とした暮らしやすい社会を実現するためにも,私たちは,自分の欲望に自分の意志でブレーキをかけられるようになる(たとえそれが必要最小限のものであったとしても,自分が持っているものだけで満足できるようになる)必要があるのではないでしょうか。(3)(4)(6)(7)関連