実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1059】

「活動的な無知ほどおそろしいものはない(ゲーテ)」(『人類知抄 百家言』,中村雄二郎朝日新聞社

 

○慢心し,自分は無知であるという自覚を失えば,必然的に謙虚に学ぶ姿勢も失ってしまい,そこで人間的な成長(成熟)や向上は止まってしまいます(結果的には,本当に無知な人間になってしまいます。)。そして,独り善がりな傾向を強めるとともに,あとは退歩・退行し,堕落するだけになってしまいます。しかし,慢心している人間は,自分は無知であるという自覚を欠き,自分は何でも知っているつもりになってしまっているので,何にでも口を差し挟もうとしますし,行動にもためらいがなく,総じて活動的です。しかも,自分は正しいことをやっているという意識が非常に強いので,たとえその行動が間違った行動であったとしても,その間違えに気づくことが難しく,したがって,行動にブレーキが掛かりにくく,間違った行動を無反省に何度も繰り返したり,どこまでもエスカレートさせてしまったりしがちです。「独り善がりな善意ほど怖いものはない」と言いますが,まさにそのとおりです。独善に陥り,他者や社会に迷惑を掛けたり,他者や社会に害をもたらしたりしないようにするためにも,自分は無知であるという自覚を,決して失わないようにしたいものです。自分は無知であるという自覚を失わない限り,謙虚に学ぶ姿勢を失うこともなく,独り善がりな傾向を強めてしまう(本当に無知な人間になってしまう)危険性は格段に低下すると思うからです。(12)関連