「この宇宙を,一なる魂を持つ一なる生き物としてたえず考えよ。(マルクス・アウレリウス)」(『人類知抄 百家言』,中村雄二郎,朝日新聞社)
○この宇宙に存在するすべての物は,この地球上に存在する多種多様な生き物も含め,もとを正せば,たった一つの物が分化・発展する過程において生じてきた物です。もとを正せば一つの物だったわけですから,深いところではすべての物がつながっており,何らかの影響を与え合っているはずです。私たちと他者も,それぞれ独立した存在ではなく,この宇宙の一部分なのであり,言わば同じ人間の右手と左手なのですから,対立したり,争い合ったりすることなく,仲良く手助けし合いながら生きていきたいものです。また,自然環境に大きな負荷をかけるということは,自分で自分の首を絞めるようなものです。自然環境にかかる負荷ができる限り小さくなるように(自然環境に取り返しがつかないほどの大きな負荷をかけてしまわないように),節度をわきまえた生き方を心がけるとともに,持続可能性の高い社会の実現を目指したいものです。(4)(6)(11)(20)関連