⑥他者を信頼するとともに,他者と支え合い,助け合える関係になることが望ましい。
私たちが生きていられるのは他者のお陰であり,私たちは, 他者を信じ,他者を頼らなければ生きていられないのですから,生きるとは他者を信頼することである,といっても過言ではありません。また,人間が自立するというのは,端的に言えば,相互依存関係になるということです。自分がどれだけ他者に依存しているのかということを十分に自覚した上で,他者に支えられ助けられるだけでなく,自分も他者を支え助けられるようになるということです。自分は誰にも頼らずに自分独りの力で生きているなどと勘違いし,他者に支えられ助けられるだけで,自分が他者を支えたり助けたりすることには無関心な人間は,いまだ依存状態を脱し切れていない人間ということに他なりません。