実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(9)②世の中の肯定的な側面にこそ積極的かつ意識的に目を向ける習慣を身に付ける必要性。

 生き物には生来,危険を回避して生き延びるべく,自分の生存を脅かすような出来事や情報に注意や関心を向けやすく,それらを記憶にとどめやすい傾向があることに加え,災害や事故や事件などに焦点を当てて報道する傾向のあるマスメディアの影響などもあり,私たちは総じて,世の中の否定的な側面ばかりに目を向けやすく,世の中を否定的なものとして捉えてしまいがちです(また,物事を肯定するより,否定する方が,頭が良さそうに見えます。)。しかし,改めて言うまでもなく,何事にも一長一短(一得一失)があるのであり,世の中にも,否定的な側面だけではなく,肯定的な側面もあります。実際,人の道に外れた悪行にさえ,「反面教師」という肯定的な側面があります。肯定的な側面に目を向けようとせず,否定的な側面ばかりに目を向けるのは,余りにも偏った不公平なものの見方と言えるのではないでしょうか。私たちは,放って置けおけば世の中の否定的な側面ばかりに目を向けてしまう傾向があるわけですから,世の中の肯定的な側面にこそ積極的かつ意識的に目を向ける習慣を身に付ける必要があるのではないでしょうか。批判したり,攻撃したり,嘆き悲しんだりする対象を見つけたり,数え上げたりする習慣ではなく,賛同したり,感謝したり,感動したりする対象を見つけたり,数え上げたりする習慣をこそ身に付ける必要があるのではないでしょうか。