「あらゆる状況でよいものを見つけるように努めれば,人生が喜びであふれていることに気づき,心がとても豊かになる。(ハロルド・クシュナー)」(『感謝の習慣』,スコット・アラン,弓場隆訳,ディスカヴァー・トゥエンティワン)
○たとえどのような順境(恵まれた境遇)にあったとしても,不満に感じることを数え上げようと思えば,いくらでも数え上げることができます。逆に,たとえどのような逆境(恵まれない境遇)にあったとしても,有り難いと感じること(感謝すべきこと)を数え上げようと思えば,同じようにいくらでも数え上げることができます。私たちはどうしても,世の中の否定的な側面ばかりに目を向けてしまいがちですが,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいと望むのであれば,世の中の否定的な側面ではなく,肯定的な側面にこそ積極的かつ意識的に目を向ける習慣を身に付ける必要があるのではないでしょうか。常に不満を抱えながら心貧しく不機嫌にしかめっ面で一生を送るのも,常に感謝する気持ちを忘れることなく心豊かに機嫌よく笑顔で一生を送るのも,自分次第です。自分がどちらの一生を選択するかです。たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,批判したり,攻撃したり,嘆き悲しんだりする対象を見つけたり,数え上げたりすることにではなく,賛同したり,感謝したり,感動したりする対象を見つけたり,数え上げたりすることにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(1)(4)(6)(7)(9)(17)関連