実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(21)③節度ある豊かな社会において実り多い幸せな人生を送ることをこそ目指すべきである。

 このような経済的・物質的に豊かな社会において暖衣飽食の生活を送れるということは,心から感謝すべき有り難いことですし,衣食住が,すなわち,生きていくのに最低限必要な物やお金が確保できないような状況は何としてでも改善・解消されるべきであると思いますが(国の福祉政策などによって),必要以上に欲張り続け(必要以上の物やお金に執着し続け),他者や他国と競い合い続ければ,経済格差(貧富の差)が大きくなったり,争い事が増えたり,環境危機が生じたりするのは必然です。少なくとも日本においては,生きていくのに最低限必要な物やお金が手に入らないような状況は,ほぼ改善・解消されているわけですから,経済格差の小さい,争い事の少ない,自然環境に過度の負荷をかけることのない(持続可能性の高い)社会を実現するためにも,私たちはそろそろ,必要以上に欲張り続けることをやめ,足るを知ることを学ぶ必要があるのではないでしょうか。節度ある豊かな社会(ほどほどに豊かな社会)において,もっと心豊かに,真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送ることにこそ,関心を払い,力を注げるようになりたいものです。