実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 931】

「人間の本性にとって最も望ましい状態とは,貧しい人がいない一方で,もっと豊かになりたがる人もおらず,また抜きんでようとする他人に引き戻されはしないかと気を揉まなくてもよい状態だ(ジョン・スチュアート・ミル)」,「多くの貧しい国では依然として経済成長は必要だが,豊かな国々ではより良い富の配分のほうが必要となる」,「生活の基本的な必需品の心配がなくなったのだから,豊かな国の人がなすべきなのは,物質的な富をさらに手に入れ続けることではなく,より充実した人生を送ることなのだ。」(『オリジン・ストーリー』,デヴィッド・クリスチャン,柴田裕之訳,筑摩書房

 

○生きていくのに最低限必要な物やお金が手に入らないような状況は何としてでも改善・解消すべきであると思いますが,そのような状況が改善・解消されたなら,必要以上に欲張ることなく(必要以上の物やお金に執着することなく),真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送ることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。必要以上に欲張ることをやめれば,私たちは,たとえ必要最小限の物やお金しか持っていなかったとしても自分の人生に満足することが可能になりますし(必要以上に欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くの物やお金を手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。),他者と競い合う必要もなくなり,また,極端な経済格差も生まれず,他者を競争相手(敵)ではなく協力相手(味方・仲間)と見なして仲良く助け合ったり,幸せを分かち合ったりすることも,より容易になるのではないでしょうか。何も良い結果をもたらさないのに,私たちは,なぜ必要以上に欲張ってしまうのでしょうか。(4)(6)(11)(20)関連