実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 936】

「庶民の生活水準のかつてない改善という「良い人新世」をさらに押し広げながら,それを脅かす格差や紛争や環境危機などの「悪い人新世」を避けることで,持続可能な世界秩序を実現すること(辻村伸雄)」(『オリジン・ストーリー』,デヴィッド・クリスチャン,柴田裕之訳,筑摩書房

 

○何かを手に入れるということは,何かを失うということです。何かを手に入れるためには,何かを失わなければなりません。私たちが暮らしている社会は,人類史上最も豊かな社会と言えますが,私たちは,このような豊かな生活を手に入れるために,何を失ったのでしょうか。私たち人類は,豊かな生活を手に入れるために,農耕・牧畜を開始して以来,必要以上に欲張り続け(生きていくのに必要な物やお金だけでは満足せず,常により多くの物やお金を追い求め続け),他者や他国と競い合い続けてきましたが,その結果として,経済格差や紛争(争い事や戦争など)や環境危機といったものを生じさせるようになってしまったと言えないでしょうか(戦争に対しては,様々な要因からある程度のブレーキが働くようになってきてはいますが。)。それらを解消し,解決し,回避するためには,私たちは,自分の欲望にブレーキを掛けられるようになり(生きていくのに必要な物やお金だけで満足できるようになり),他者や他国と競い合うのではなく,むしろ,協力し合えるようになる必要があるのではないでしょうか。他者や他国とパイを奪い合うのではなく,幸せを分かち合えるようになる必要があるのではないでしょうか。経済格差の小さな,紛争の少ない,持続可能性の高い,節度ある豊かな社会を実現するためにも,私たちは,これまでの生き方を真剣に見直す必要があるのではないでしょうか。(4)(6)(11)(20)関連