実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(11)⑥人間は独りでは生きていられないという事実を心に深く刻み付けることの大切さ。

 現在の日本のような豊かで安全で便利な社会で暮らしていると,人間は独りでは(孤立無援の状態では)生きていられないという事実を,ついつい忘れてしまいがちです。特に,親の愛情に恵まれずに育った人は,自分は誰にも頼らずにこれまで生きてきたし,これからも生きていくとの思いが強いかも知れません。しかし,実際には,目に見える直接的なものも目に見えない間接的なものも含め,数知れぬ他者の支えや助けがあればこそ私たちはこれまで生きてこられたのだし,これからも生きていけるのです。実際,私たちが生きていくのに欠かすことのできない衣・食・住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人などいないはずです。このような豊かで安全で便利な社会で暮らすことができるのも,分業という協力体制の下で,私たち(先人も含め。)が互いに支え合い,助け合っている(私たちがそれぞれに役割を分担し,その役割を果たしている)からこそです。この世の中から詰まらない対立や争い事をなくすためにも,人間は独りでは生きていられないという事実を心に深く刻み付け,他者に対する感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。そして,困っていたり,苦しんでいたりする他者に対しては,我が事として積極的に手助けできるようになりたいものです。